格安SIMには、安くて極端に遅い「使えないSIM」が存在します。
値段が安いので、全体の通信容量(帯域)にたいして契約者数が多すぎ、時間帯によっては混雑して、動画も見られないということもあるんです。
そんな中、何故か快適なスピードを維持している格安SIMが、上記で紹介した通信速度ランキングの上位SIM。
実は…ある共通点があるんですね。
格安SIMに通信インフラを提供しているのはドコモ、au、ソフトバンクの3社です。
そして、auやソフトバンクの子会社の格安SIMが、なぜか速い。
当然、子会社が利益を上げれば、グループ会社全体の利益につながります。
実は、以前から「特定の格安SIM会社に差別してない?」という声が出ていました。
そして、ついに総務省が動くことになりました。
法律が一部変わるんですね。
通信キャリアが、トラヒックの取扱いにおいて、不当な差別的取扱いを行わない旨を接続約款に規定するべき
平成31年4月1日に施行を行う予定だそうです。
ここで改めて、格安SIMと従来のSIMとの違いを確認しておきましょう。
参考)選ぶ前に知っておきたい 「格安スマホ」の基本 政府広報オンライン
それぞれのメリットとデメリットを見て行きましょう。
ネットワークを間借りする形で利用するため、従来の携帯電話よりも安く使えるが、通信速度が遅い。
実際、昼休みや帰宅ラッシュ時などは、1Mbpsを切るほどの低速になるサービスも少なくありません。
実店舗がないことが、料金の安さにつながっている。しかし、対面で手続きや操作方法を聞きたい時などに困る。
SIMは、郵送で送られてきます。
宅配トラブル等で、SIMが手元に届いていないのに料金が発生するケースも。(SIM発送日=利用開始日になっているケース)
逆に、SIM利用開始で料金が発生する場合、MNP(携帯番号ポータビリティ、電話番号そのままで他社に移る)でトラブルが起こるケースあり。
格安SIMの利用開始日が前の携帯の解約日になる場合、予期せず解約日がズレてしまい、無料更新月をまたいで違約金が発生するトラブルあり。
実店舗を持たない場合、問い合わせは電話かネットになる。電話は、混雑していてつながりにくいことも。
もともと持っているスマホの、SIMだけを入れ替えることができるため節約になる。
しかし、SIMロックがかかっていて使えない場合、スマホとSIMの相性などがあり差すだけでは使えない場合もある。
中古スマホには、前の持ち主が料金を滞納していて「ネットワーク利用制限」がかかっているもの、古すぎてSIMロック解除できないものもある。
万が一の故障の場合、故障オプションなどに加入しない場合、代替機の貸し出しがない、故障時に長期間待たされる、修理代金が高いなどのデメリットがあります。
保障額と故障率から、差額を割り出してお得な方を選びたいところですが、判断が難しいと思います。
また、修理オプションは加入時のみしか使えません。
あとから「あー、補償サービス入っとくんだった!」と後悔しているあなたは、液晶ガラス割れ、破損、盗難などに対応するスマホ保険もあるので、検討すると良いでしょう。
データ移行やバッテリー交換は自分で行うことになります。
キャリアメールアドレスが提供されないため、ヤフーメールやGメールなどで代用することになる。
携帯電話では「キャリアメールアドレスのみ受け付ける」設定になっているものが多く、メール送信先の相手に設定変更してもらわないとメール受信がブロックされるケースあり。
一般的な、格安SIMの乗り換えへの流れをまとめておきます。
あれっ?ココはどうすればいいんだろう?って思ったときに、参考になさってください。
順に見て行きましょう。
格安SIMの種類もいっぱいあるし、プランもなんだかいっぱいあるしで、なかなか一つに絞れないですよね。
その場合、以下のポイントにしぼってチェックしていくと決めやすいかも知れません。
現在の端末(スマホ)を引き続き使うほか、最新のSIMフリー端末を購入するという選択肢もあります。
中古のSIMフリー端末(白ロム)を購入するときは、外見の劣化などのほか、赤ロム保証(前ユーザが料金滞納などで端末がロックされていた場合の補償)がついているかどうかもチェック。
2017年時点でおすすめの、SIMフリー端末をこちらにまとめました。
雑誌「家電批評」にて、汎用性、コスパ、価格にて選ばれたという機種です。
使用中の電話番号を引き続き使う場合は、MNPという手続きが必要です。MNPの有効期限に注意して、早めに手続を済ませましょう。
現在お使いの契約によっては、期間縛りの解約金が発生する可能性があるので注意。
タイミング次第では、違約金が発生しないタイミングを狙って解約するとお得なケースもあります。
また、UQ mobileなど、代理店経由で契約するとキャッシュバックがもらえるSIMもあるので、キャッシュバックを違約金に充てるという方法もあります。
即日使いたいなら、SIMカードは大型専門店や専門ショップで購入するのが良いでしょう。Webサイト経由は、数日待つ必要がありますが、出かける手間が省けるのとキャッシュバックや割引が期待できるケースがあります。
なお、SIM購入には、運転免許証や健康保険証などの本人確認書類が必要になります。
手元に格安SIMが届いたら、ある程度の初期設定が必要になります。
機種によっては、若干めんどうなAPN設定。ナニコレいったい何の設定なの?って直感的にわかりにくいところが、設定のハードルを上げているかも知れません。おまじないのようなものだと思って、淡々と設定するのが良いでしょう。
iPhone - Androidを、今まで使っていたものと変える場合は、メールや写真、アプリのデータの移し替えがけっこう大変です。ものによっては、データの移し替えが出来ないケースもあります。特に、iPhoneからAndroidに変更するのは、すっごく苦労します。もうずっとiPhoneでいいよ!って思いたくなるくらい苦労します。
データを移行したい場合は、iPhoneを使える期間とAndroidを使える期間をある程度ダブらせる方が良いと思います。
格安SIMの通話料が安いもの…たとえば、IIJmioのみおふぉんなどは、専用アプリ必須だったりします。必須アプリのインストールなどを忘れないようにしましょう。
もし、初期設定のモロモロがハードル高いよ!という場合は、各種SIMで購入できる端末を「セット買い」するという手もあります。セット買いした端末なら、面倒な初期設定が済んだ状態で手元に届くので、余計なところで悩まなくて済むんですよね。
WiMAXという、データ通信専用のポケットWiFiがあります。
電話は3大キャリア(ドコモ、au、ソフトバンク)のスマホ、ネットはWiMAX経由で使うことで料金を節約できます。
WiMAXは、月間100Gもの大容量高速データ通信が可能な機器。
屋外で動画など大容量コンテンツを見る際に重宝します。
その半面、障害物の多い場所や、コンクリート壁の厚い建物内部、ビルの高層階などでは電波が入りにくいという欠点があります。
対象エリア内なのに、周囲の障害物のせいで電波が弱いということがあるんですね。
その場合でも「解約するなら、違約金を取ります」という仕組みになっていると、トラブルの原因になるようです。
ブロードワイマックスのように、初期契約解除制度を設定し、「万が一つながらなかあったら違約金なしで解除できる」としているサービスもあります。
格安SIMって、どんな層が使っているんでしょうか?
子どもにスマホを持たせてやりたいけど、キャリアのスマホをもう一台買うのは高すぎる…で、格安SIM+スマホ。
LINEやLINE通話などのアプリを使いまくる世代。
自宅WIFIを活用すれば、格安SIMの最低プランでもなんとかなる?
電話代や通信料金は大幅に節約できます。
ほとんど使わないけど、もっていたい…という人向けに格安SIM。
らくらくホンなど、シニア向け簡単スマホにも格安SIMが使えるので、電話料金が大幅節約できます。
設定や申し込みは、孫世代に任せたほうが間違いないのかも?
スマホをガンガンに使い倒すけど、料金は安くしたい!という層。
大容量通信プランの格安SIMや、WiMAXなどを活用して、通信費を半額程度に抑えられます。
格安といっても、実際にはどのくらいかかるんでしょうか?
格安SIM開始時にかかる費用です。
端末料金
スマホ本体を購入する費用。一割の場合と分割の場合あり。
分割の場合でも、分割手数料がかからない料金体系になっているケースが多いです。(毎月の割引で相殺)
事務手数料
加入時にかかる費用。3,000円くらいが一般的。
試して1週間ですぐやめても、事務手数料はかかります。
違約金
データプランのみの場合だと期間縛りナシの場合が多いです。通話プランでは、一定期間内にやめるとけっこう高い違約金が発生するので事前にチェックしておきましょう。
ユニバーサルサービス料
公共設備利用時にかかる料金で、法律で定められています。税金のようなもの?
月額2~3円なので、無視しても良いかも。
通話料
3分20円が基本。アプリや指定番号をつけて発信で通話料が安くなるサービスもあります。
LINE電話などのアプリを使って、WiFi環境から通話すれば通話料ただで電話できます。
かけ放題サービスが選べる格安SIMもあり。
通信料金
一般のキャリアともっとも違いがあるのがデータの通信料金。
毎月3ギガまで、などプランによって通信料上限が決まっていることが多いです。容量を使い果たしたら、追加料金で容量を購入できますが割高になります。
自分の使う容量を把握して、ピッタリのプランに入ることが節約のコツ。
使った分だけ支払うプランを採用している格安SIMもあります。
キャンペーンによる割引や、乗り換え割、2台目、2回線以降の契約で割引など多彩な割引制度あり。
代理店を通じて購入すると、キャッシュバックが発生する格安SIMもあります。